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「育ちの場は母親の胎内のように」 [行ってきました(♪あんだんて♪レポート)]

講師 龍尾和幸先生 セルフサポートセンター東樹 ホーム長

講師の龍尾先生は、児童養護施設「平安養育院」を経て、現在は、セルフサポートセンター東樹で、ホーム長として、青少年の自立支援の活動をされている。39年もの間、児童福祉に関わってこられた先生の子どもたちへの深い愛情が伝わってくるような心に染みるお話だった。 先生は、中学時代にお父さんとお兄さんを亡くされ、中学卒業後は就職されたのだが、17歳のときにその会社の機械で右腕を切断するという事故に遭われた。そんなご自分の体験からお話しになる言葉は、よりリアルに心に響くような気がした。たとえば、苦しみの渦中にいるとき、それ以上頑張れと言われても、何をどう頑張ればいいのかわからないから、苦しいのだ。また、他者と比べられていいとか悪いとか言われても、人の苦しみというものは各々固有のものであり、比較することなどできない。さらに、「どうするの?」と問われても、どうしていいかわからないことこそが苦しいのに、それに答えられるはずはないなど、身をもって体験されたからこその言葉を重く受け止めた。

 また、子育てでは、課題のある子ほど、ゆっくり成長を見守ってやる必要があるはずなのに、人間が作った教育という直線的なシステムでは、課題のある子ほど、さっさと放り出されてしまう。成長の早い遅いや凸凹は、直線的な教育システムにおよそなじむはずはないが、自然の仕組みからみたら、それはらせんの構造のようでもあり、逆に理にかなっているのかもしれないと感じた。ばねのようにらせん状に成長すれば、外圧にも強いけれど、直線的に成長すると弱く折れやすい。育ちはらせん状でなければ、というお話にもとても納得した。

 子どもの育ちには、「食、場、人」に心がかけられていれば、そこは母の胎内環境のように、温かく居心地がよいものだと言える。そこに課題があれば、子どもの育ちにも課題が見つかるというのもなるほどと思えた。また、「ふるさと」(親兄弟や家庭、地域、学校も含めて)を肯定できなければ、人生を元気に生きて行くことはできないという言葉には、はっとさせられた。今回のお話で、人間というものも、自然の中の生き物なのだと再発見し、新鮮な驚きを感じると同時に、命を育むということのすばらしさにも改めて感動を覚えた。(Nami)

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